ネパールで行われる大きなお祭りの一つがホーリ―祭りです。
詳しくは下記を見ていただければと思いますが、過去に日本でも開催されていました!
では、ネパールのホーリー祭りとはどんなお祭りなのか、意味や起源、危険性や色粉の原料など、詳しく見ていきましょう!
ネパールのホーリー祭りの2019年の日程
ネパールのホーリー祭り、2019年は3月20日から21日に開催予定です!
ホーリー祭りはヒンドゥー教の国々で行われており、ネパールだけではなくタイやスリランカでも開催されています。
場所によっては、祭り当日は外国人の外出を禁止してしまうホテルもあるそうなので、海外でホーリー祭りに参加したいのであれば、確認しておいたほうが良いですね。
また、ネパール旅行のベストシーズンは10月から11月と3月から4月になります。
ちょうど、ホーリー祭りが行われる時期は過ごしやすく、暑すぎず寒すぎないちょうど良い時期です。
ちなみに、ネパール観光する上で最悪な時期は5月から8月です。
雨季なので雨で道路がぐちゃぐちゃになり、服がすごく汚れるのです。
ホーリー祭りが開催される期間は時期的にもちょうどいいので、ぜひホーリ―祭りに参加してみたいですね。
ホーリー祭りは日本でもやっている?2019年は
ネパールやインドなど特定の国でしか行われていないと思われがちなホーリー祭り、なんと、日本でもホーリー祭りは行われています!
実はテレビで紹介されているのを、私も一度見かけたことがあります。
その時は主に若者が参加していましたが、希望すればだれでも参加することができるます。
日本では横浜で2013年から開催されていて、春の訪れを祝福するとともにインドとの友好の証として行われています。
2016年までは毎年開催されてきましたが、2017年、2018年、は開催されていません。
やはり、予算の確保が難しいようです。
2019年においても、開催しようと運営委員の人員の確保、予算の確保に動いている最中で開催できるかどうかは未定です。
しかし、現段階で開催宣言がされていないのであれば、今年も難しいのかもしれません。
せっかく始まった日本でのホーリー祭り、また復活して欲しいですね。私も是非参加したいですし(笑)
ネパールのホーリー祭りの意味とは
ネパールのホーリー祭りとは、そもそもどういうお祭りなのでしょうか?
お互い色粉を塗りあったり、色水を掛け合ったりする、なんとも楽しい感じのお祭りです。
ネパールで行われるホーリー祭りは、もともと豊作祈願のお祭りでした。
しかし、豊作祈願以外の別の意味でもこのお祭りが行われています。
それがクリシュナ伝説の悪魔祓いです。
クリシュナとは、ヒンドゥー教の神話に登場する神様のことでありヴィシュヌ神の化身だとされています。
現代風に言えば、クリシュナはイケメンで強い神様だったらしいです(笑)
クリシュナはあまりに強大な力を持つため、驚くべきエピソードを持っています。
例えば、赤ちゃんの時に悪魔に攫われた際に悪魔の背中でクリシュナが徐々に体重を増していったため、悪魔はクリシュナの重みに耐えられず堕落してしまったそうです。
他にも、魔女がクリシュナに自分の乳(猛毒)を飲ませようとしたが、毒もろとも生命力まで吸い出したというエピソードもあります。
ホーリ―祭りでは色粉や色水を掛け合いますが、これはカシミール地方の悪魔を追い払う習慣に由来します。
カシミール地方では、人の家に押し入ってくる悪魔を追い払うために泥や汚物を投げつけるといわれています。
ホーリ―祭りでも、悪魔を追い払うということから色粉や色水を掛け合っているとされています。
日本で言う、お祓いのような意味合いがあるのかもしれませんね。
ネパールのホーリー祭りの起源
ホーリー祭りの「ホーリー」という言葉は、インド神話に登場するホリカという人物に由来しています。
ホリカは当時の王様の妹であり、焼け死ぬことのない魔女だとされていました。
ある日、王様はヴィシュヌ神に傾倒し、熱心に崇拝する息子を妬み殺害計画を立てました。
なんて身勝手な王様なんだろうと思いましたが、王様は自分のことを神様だと思い込んでいたらしいです。
それで「どうして自分以外の神様を崇拝するんだ」と怒ったんですね。
王様は色々な手法を使って、息子を殺そうとしましたが全て失敗に終わってしまいます。
その中でも最大の失敗が、自分の妹を殺してしまったことです。
王様は魔女であるホリカと自分の息子を火の中に誘惑し、息子だけ殺害しようと計画を立てました。
ホリカは焼け死ぬことのない魔女だといわれていたため、火の中に投じても平気だと思ったのでしょう。
しかし、結果は逆でした。
息子はやけど一つしませんでしたが、ホリカは焼け死んでしまったのです。
息子はホリカの死を悔やみ、その年の収穫物を燃やして出た灰をホリカの死体に振りかけたといわれています。
このホリカが、「ホーリ―」の由来だとされています。
起源だけを見ると少し物騒なお話ではありますよね。
ネパールのホーリー祭りの危険性
ホーリー祭りと言えば、常に「危険」という言葉がまとわりついてくるように思います。
しかし、実際危険というより場所によっては激しいため危険ということではないでしょうか。
つまり、最近の話で言えば日本のハロウィンと同じです。
年に一度、国民全員が「わーい!!」と騒ぐお祭りなので必然と犯罪が多くなり、その被害者も多くなるということです。
日本だって、ハロウィンに東京はすごいことになっていましたがその他の県はそんなことないですよね。
それと同じでホーリ―祭りも行われる場所によって、危険度が全く異なります。
ネパールにおいては、ほとんど危険性はないようです。
人々が陽気に「ハッピーホーリ―!」と言って色粉を掛け合ってダンスしたり飛び跳ねたりします。
激しいところだと人が密集してしまい、もみくちゃにされるどころか女性は必ずと言って良いほど触られるのだとか。
あまりに激しくお祭りが行われている地域だと、セクハラや盗難などが頻発してしまっているのが現状です。
ネパールでは、色粉を顔につけられるときも顔を触られますが、祈るようにソフトに触ってくれて全く怖いことはなさそうです。
とはいえ、犯罪に巻き込まれる可能性はゼロだとはさすがに言い切れないので、十分に注意しておく必要はあります。
貴重品は持ち歩かない、1人で参加しない、変な人だと思ったら近付かない、の3点は気を付けたほうが良いですね。(ホーリー祭りに限らずですが)
ネパールのホーリー祭りの色粉の原料
ネパールのホーリー祭りに欠かせないのが、色粉です。
お祭りの時期が近づいてくると、ネパールでも色々なお店で色粉が販売されます。
この色粉ですが、伝統的に用いられてきた原料はハナモツヤクノキの花です。
ハナモツヤクノキの開花期は2月から3月頃ので、インドでは春を告げる花だとされています。
日本でいう、梅の花のようなものですね。
この花を天日干しにして粉末にしたものが、ホーリ―祭りで使われる色粉になります。
水に溶かすとオレンジ色になります。
しかし、近年では「グラール」と呼ばれる化学染料粉が使用されることが多く、より多様な色粉が販売されています。
これによって、よりカラフルなホーリ―祭りが実現しているのです。
インドでもやっている?ネパールとインドのホーリー祭りの違い
インドもヒンドゥー教の国なので、もちろんホーリー祭りは開催されています。
しかも、インドにある都市バラナシはヒンドゥー教の聖地です。
そのため、先ほども少し触れましたがハッピーなホーリー祭りと言うよりは危険なホーリー祭りだといえます。
ネパールのホーリ―祭りとインドのホーリ―祭りの違いは「危険度」にあると思います。
ネパールでは色粉や色水を掛け合いますが、インドではそれだけでなく小石や牛の糞(!?)を投げられたりするのです。
このように過激になってしまう理由として、カースト制度の解禁とお酒が挙げられます。
ヒンドゥー教では、生まれながらによって身分や職業が決められていて、本人の努力によってそれらを変えることはできません。
普段はその決められた身分や職業に従って生活をしています。
しかし、ホーリー祭りのときはカースト制度が解禁され、無礼講になります。
つまり、普段の恨みが爆発するため行為もエスカレートしてしまうというわけです。
また、ヒンドゥー教ではお酒も基本的に禁止されています。
でも、ホーリー祭りのときにはお酒解禁です。
どこの国でも同じことですが、お酒が入るとどうしても犯罪は起きやすくなってしまいます。
インドのバラナシはヒンドゥー教の聖地ということもあり、カースト制度なども根強く残っているんでしょう。
ちなみに、バラナシでは外国人はホーリー祭りの日はホテルから出ることは許可されていません。
私たち日本人がお祭りに参加することは、どのみち不可能なようです。
ネパールのホーリー祭り:まとめ
以上、ネパールのホーリー祭りについてでした。
日本で行われるならばぜひ行ってみたいものですが、ネパールまで出向いて現地の人と戯れるのも楽しそうですよね。
ホーリ―祭りが行われる時期は気候も最適だとされているので、機会があればぜひ行ってみたいなと思いました。
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