グローバル社会の今でも、ネパールでは、西暦ではなくネパール暦を使っています。
ネパールの暦って、私たちが普段馴染みのある西暦と随分違います。
今回は、ネパール暦と西暦との変換・換算方法&月との関係などについてご紹介します。
ネパール暦とは
ネパール暦はBikram Sambatと呼ばれ、日本語の表記は「ビクラム暦」または「ヴィクラム暦」とされます。
このネパール暦は毎年ネパール政府情報省が「今年はコレ!」と発表して「公式カレンダー」となります。
実はビクラム暦は、ネパールや北インドなどで使用されている太陽暦の一種です。
でも、国家として、ビクラム暦を採用しているのはネパールだけです。
もちろん事情と都合により、西暦も使用できます。
観光客の方や、外国と取引のある方は、ビクラム暦では困ってしまうからです。
実際、西暦を言っても十分通じます。
ちなみに、日本で言う旧暦は太陰暦。
月の満ち欠けをもとに計算されています。
ネパール暦と月との関係
ネパール暦は4月始まりです
ネパール暦の新年は、西暦の4月です。
しかも、中旬です。(4月14日;うちのネパール人夫の誕生日です・笑)
その上、4月が31日あります。
月によっては29日とか32日ある時もあります。
年によって、同じ月でも日数が異なります。
でも、安心してください。
12か月間できちんと365日に収まっています。不思議ですよね。
そして、もう一つの不思議が曜日は7日。
日曜日始まりです。
政府や役所、公立学校が金曜日は半休で、土曜日は公休日です。
銀行はもちろん、お店もほぼ休みです。
慣れない観光客は、街全体がひっそりとしてしまうので、戸惑うこともあります。
では、ネパール暦の月と曜日を表にしましたので、どうぞ。
ネパール暦の月と西暦の対応表
月番号 | かな表記 | 西暦対応 |
1月 | バイサーク | 4月中旬から5月中旬 |
2月 | ジェト | 5月中旬から6月中旬 |
3月 | アサール | 6月中旬から7月中旬 |
4月 | サウン | 7月中旬から8月中旬 |
5月 | バドウ | 8月中旬から9月中旬 |
6月 | アソージ | 9月中旬から10月中旬 |
7月 | カーティク | 10月中旬から11月中旬 |
8月 | マンシール | 11月中旬から12月中旬 |
9月 | プース | 12月中旬から1月中旬 |
10月 | マーグ | 1月中旬から2月中旬 |
11月 | ファーグン | 2月中旬から3月中旬 |
12月 | チャイト | 3月中旬から4月中旬 |
ネパール暦の曜日
曜日番号 | かな読み | 日本語 |
1 | アーイタバール | 日曜日 |
2 | ソムバール | 月曜日 |
3 | マンガルバール | 火曜日 |
4 | ブダバール | 水曜日 |
5 | ビヒバール | 木曜日 |
6 | シュクラバール | 金曜日 |
7 | シャニバール | 土曜日 |
参考サイト:ネパールのカレンダー<ヴィクラム暦の解説
ネパールのお正月
首都カトマンズでは、若い人たちが西暦の新年とネパール暦の新年と両方をお祝いします。
ところが、田舎に行くと、やっぱりネパール暦の新年だけを祝う方が多くいます。
ネパール暦の新年を祝う様子は、昔の日本を思わせます。
まさに、ネパール暦2019年の頃の日本を彷彿とさせます。
その頃の日本は、お正月には晴れ着をきて、家族や親せきが集まって
おせち料理やお雑煮を囲んで過ごしました。
毎年晴れ着を作って、下着も下駄も新しいものを使い始めました。
今の日本では、こんな風習も知らない人がほとんどだと思います。
でも、ネパールでは、今でもお正月には晴れ着を新しく作って、
家族で集まってお祝いをします。
晴れ着はもちろん、民族衣装。
普段は多民族社会を意識することはありませんが、
お正月は民族衣装を身につける方も多いので、とても新鮮です。
ネパールのお正月について、詳しくはこちらの記事でご紹介しています↓
ネパール暦と西暦の変換方法・換算方法
では、ネパール暦と西暦の変換方法や換算方法をご紹介します。
計算式と変換ソフト
簡単に説明すると、西暦(グレゴリオ暦)の紀元前57年がネパール暦元年になります。
そして、4月中旬に新年が始まります。
ですから、1月から4月までは西暦の年に56を加えます。
また、5月から12月は57を加えると、ネパール暦に変換することができます。
でも、現代のITはちゃんと換算ソフトを作っています。
こちらのサイト内でビクラム暦と西暦を変換できます。
他にも、「Nepali Calendar」で検索してみると色々と出てきます。
ところが、ネパール国内では実際に使われているのはネパール暦です。
1月1日生まればかりのフェイスブック
普段の生活もそうですが、若い人でも生年月日をネパール暦で答えます。
つまり、ネパール暦は約57年西暦の先をいっていますので、20歳の青年が、
西暦で考えると77歳の方の生まれ年を答えるという衝撃(笑撃?)の場面に遭遇できます。
また、そんな生活に慣れているせいか、
フェイスブックを登録するときに、生年月日の入力が一苦労。
几帳面な日本人は計算したり、換算ソフトを使って西暦を入力します。
でもネパール人は違います。
若者たちが適当に入力してしまうのです。
頑張ってもネパール暦から57を引くぐらいです。
誕生日に至ってはほとんどが1月1日生まれに登録しています。
計算が面倒だとか、ソフトを使ってまで登録しません。
ネパール人特有の「適当」でスルーしてしまいますw
フェイスブックの意味がない!と怒らないでください。
ネパール暦と西暦との変換・換算方法・月との関係:まとめ
なぜか時間の感覚が異なるネパールを少し理解できましたか?
フェイスブックも、ぜひネパール暦を採用してください。
案外世界標準になると、楽しいかも?
あ、でも、みんな+57歳は受け入れられないかも。
逆に-57歳だったら、女性が一気に使い始めるかもしれません。
でも、-57歳はサバを読みすぎな感じです。
不思議な国ネパールのネパール暦。
日本でも4月中旬のバイサークをお祝いしましょう。
関連記事として、こちらもぜひご覧ください↑
コメント