ネパールといえば、まだまだ日本では馴染みのない国。
行ったことがあったり、よっぽど興味があったりしない限りは、どこにあるのかさえピンとこない方もいるのではないでしょうか。
そんなインドの北側に位置するネパールと日本にはどのような共通点があるのか、二カ国を比較したのでご紹介します。
ネパールと日本の共通点その1:顔が似ている
これ、結構意外じゃないですか?
ネパールってインドの隣ですし、私としてはネパール人って「肌色が濃くて、顔立ちがしっかりしている人」だと思っていたんです。
まあ確かに、僕も肌が浅黒いけど・・・
うちの夫みたいにそういうネパール人も多いですけど、一方本当に日本人そっくりのようなネパール人も多いのです。
私も、ネパールの歌手の写真とか見せてもらったのですが日本人そっくりな人も!
ヒマラヤ地域出身の多くのネパール人、またカトマンズ出身の中であれば、グルン族は日本人に似ている顔の人がいるのです。
実際に画像検索していただくと、わかりますよ。(グルン族じゃない方も多いですが・・・)
本当に日本人のような顔立ちしていますから!
ネパールと日本の共通点その2:言語
ネパール語と日本語、全く違う言語のように感じられますが、言語にも共通点があります。
その一つが、語順が似ていることです。
例えば、日本語の「私の名前は〇〇です。」というのは、ネパール語にすると
「メロ(私の)ナーム(名前は)〇〇 ホ(です)」となります。
他にも言語に関する共通点としては、擬音語、擬態語が挙げられます。日本語だけでなく、ネパール語でもこれらはあるんですよ!
擬音語とは、物の音を表す言葉ですね。例えば、日本語だとドンドンやざあざあです。
ネパール語だと、ティニニ(ベルの音)やディヤンマ(ドアをバタンと閉める時の音)といった擬音語があります。
一方擬態語というのは、無生物の動きや様子を表す言葉ですね。例えば、ぐちゃぐちゃやキラキラです。
ネパール語の擬態語としては、例えばムスッカ(にっこり)やドゥクドゥク(怖くて震える時の様子)が挙げられます。
日本語は擬音語や擬態語が多いと感じますが、ネパール語も豊富なんですね〜
全く違うと思われる日本語とネパール語にも、このように共通点がいくつかあるんですね!
ネパールと日本の共通点その3:地理(山)
日本は、ご存知のように山国です。日本の国土のうち、約7割は山地と丘陵地帯。
そしてネパールも、世界最高峰のエベレストがあることで知られているように、国土の約8割が山地と丘陵地帯です。
ネパール全体の国土は日本の本州を除いた地域(北海道、九州、沖縄)くらいの面積ですので、日本よりも山地と丘陵地帯が多いということがわかります。
確かに日本も山は多いですが、やはり高さはネパールの山よりも全然低いですね・・・(別に競うわけではないですが)
ネパールの山の高さトップ10を見ても、
出典:ウィキペディア
と、ネパールの山10位の高さを見ても、8,000m近く!(ほとんどヒマラヤ山脈の山々ですね)
以前テレビでネパール人への街頭インタビューがあったのですが、「日本人は富士山すごいというけど、ネパール人からしたら富士山は丘!」と言っていました^^;
まあ確かにネパールの8,000m超えの山々に比べたら、富士山の3,776mなんて大したことない高さなのかもしれないけど・・・
富士山の良さは、高さだけじゃないんだよ!あの形とか、景色が良いんだよ!笑
ネパールと日本の共通点その4:食事
日本では、一汁三菜というごはん・汁物・おかず(本来はごはん・汁物・漬け物にくわえて、生魚を使用したなます、焼き物、煮物のことと言われているそうです。)という決まった食事の形がありますよね。
ネパールの食事は「ダルバート」という大皿に乗ったごはんがほとんどなので、一見共通点なんてないのでは?と思いがちです。
しかし、“ダルバート”は、ライス(バスマティというパサパサした細長いお米)、豆のスープ(ダル)、漬け物(アツァール)、野菜中心のおかず(タルカリ)で構成されています。
こう見ると、日本の一汁三菜と似ていますよね。
ネパール料理については、こちらの記事で詳しくご紹介していますよ。
また、「ネパールはインドの近くにある国」と聞くと「味付けも辛いのかな...?」と思われがちですが、シンプルで優しいものがほとんどです。
ネパールで出会った知人の中には、「インドのスパイスが体に合わなくて大変だったけれど、ネパールに来たら優しい味付けが多くてなんだか安心した。」と話す人もいた程でした。
ちなみに日本では箸を使ってごはんを食べますが、ネパールでは右手(左手は不浄の手と言われているので使いません)を使ってスープやおかずとご飯を混ぜ、すくって食べます。
日本では手で食べるのは行儀が悪いと言われてしまいますが、ネパールに足を運ぶことがあったら、手で食べてみるのもいいかもしれませんね。
ネパールと日本の共通点その5:おばあちゃんあるある!?
あなたは、おばあちゃんの家に行くとありえないくらいの量のご飯がでてきて、更にはおかわりもたくさん用意されている・・・なんてことはありませんか?
(またまたごはんネタですみません)
さすがに苦しいけど、「たくさんお食べ」と、良かれと思ってごはんを出してくれるおばあちゃんにも悪いし・・・こんな経験が一度はあるのではないでしょうか。
実は、これはネパールでもあるあるなんです。おばあちゃんに限らず、お父さん、お母さん、お店の店員さん、みんなが「たくさんお食べ」と言わんばかりにごはんを出してくれます。
私の友人がネパールの田舎でホームステイをしていた時、例のごとく「おかわりは?」と勧められたのです。
何度か断っていたのでさすがに悪いと思い、「少しだけ」とジェスチャーと簡単な英語で伝えたと。
そしてごはんが出てくるのを待つと、なんと、ついさっき食べきった量より多いであろうおかわりが・・・!!!
それでも自分で食べるって言っちゃったし、いや、でもさすがにこれは多すぎでしょ!といろいろと葛藤しながらなんとか食べ切った、と話していました(笑)
田舎に行くと英語が通じない人もいるので、「プギョ(もう十分です)」と言うといいそうです。
それを知ってからは、申し訳ないとは思いつつも「プギョ」を連呼していた友人(笑)
ネパールと日本の共通点その6:助け合い
ネパールは正直に言ってまだまだ貧しい国です。
観光地に行くと、ある程度道路も綺麗で、英語も通じて、ホテルにはお湯が出るシャワーもあって、という感じですが、ネパール滞在のほとんどがホームステイだった私は、それとは真逆の生活をしていました。
ある日、バスで観光地からホームステイ先へ戻っていると、渋滞に巻き込まれてしまいました。ただでさえ時間通りに来ないバスが更に遅れ、私は少しイライラしていました。
でもよく見るとバスの外には人だかりが・・・更に目を凝らしてよーく見ると人だかりの中に車が1台見えました。
気になって降りてみると、デコボコの道にあった大きな溝にはまって動けなくなった車を20人程の大人が押しているではありませんか!
(ただ手を添えているだけくらいの人もいましたが、大事なのは助けようと言う気持ちです)
そして数十分後、ようやく車は溝から出ることができ、みんなでワイワイ嬉しそうに喜び合っていました。
そしてなぜかカメラを手にしていた私も呼ばれ、記念撮影が始まりました(笑)
今の日本は昔に比べて、困っていた人を助けようとしたら刺されてしまったなどといったなんだか物騒な事件も増えてきてしまいましたが、
昔の日本はネパールのように、見知らぬ人同士で助け合うということが今よりも多かったように思います。
近所の人がごはんを作って持ってきてくれたり、お母さんの代わりにお隣さんが面倒を見てくれたり・・・
今の日本との共通点というよりは、古き良き日本との共通点なのでしょうか。とてもほっこりしたのを覚えています。
ネパールと日本の共通点:まとめ
いかがでしたでしょうか。完全に独断ではありますが、日本とネパールは遠いようで近い国なのかな、と思います。
ご紹介しましたように、顔や言語、食事など共通点はありますし、他にもきっと私が気が付かなかった共通点もまだまだあるでしょう。
また何か思いついたら、随時追記していきます。
ネパールに行った際は、あなたも是非見つけてみてくださいね!
そして日本とネパールの共通点は、この2カ国の歴史にもあります。
そうなんです!歴史においても、通じるところがいくつかあるのです!
こう言うのを見ていくと、色々意外な発見がたくさんあって、面白いですよね〜
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