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ヒンドゥー教と仏教の共通点と違い!二つの宗教の関係とは?

ヒンドゥー教と仏教の共通点と違い!二つの宗教の関係とは? ネパールの宗教
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ネパールでは、ヒンドゥー教と仏教が混在しています。

ヒンドゥー教と仏教両方の寺院が多くあり、

お祭りもそれぞれあって、祝日になることもあります。

今回はヒンドゥー教と仏教の共通点と違いについて、わかりやすく説明します。

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ヒンドゥー教と仏教の共通点

 

ヒンドゥー教と仏教の共通点は、輪廻思想です。

前世は○○だったとかよく言いますよね。

この前世とか来世とかは輪廻の考えがもとになっています。

 

輪廻の原点は生まれ変わったら、次の自分は今とは異なる自分になっているという考え方です。

元々、ヒンドゥー教のもとになるバラモン教という民族宗教がありました。

仏教を始めた釈迦が生まれた頃は

ヒンドゥー教という呼び名はなく、バラモン教といわれていました。

 

仏教は、このバラモン教で救われない人々を救うという考えから出発しています。

ですからヒンドゥー教と仏教は共通点があるというよりは、

ヒンドゥー教から見れば、仏教はバラモン教をもとにした新興宗教と考えられています。

ヒンドゥー教と仏教の違い

 

ヒンドゥー教と仏教の違いは多くありますが、最も簡単でわかりやすい2点で説明します。

 

ヒンドゥー教と仏教の違い:カースト制

ヒンドゥー教ではカースト制がありますが、仏教ではカースト制を否定しています。

先ほどのヒンドゥー教と仏教の共通点で仏教は救われない人々を救うとお話をしました。

この救われない人々とは、カーストによって差別されている人々を指します。

カースト制については、こちらをご参考に↓

 

ヒンドゥー教も仏教も、輪廻界で生まれ変わります。

仏教では解脱すれば、悟りの世界に入ることができるとしています。

反対に、ヒンドゥー教ではいくら頑張っても

生きている間にカーストを変えることはできません。

来世では、上位のカーストに生まれ変われる階層もあるとしています。

 

一方、仏教ではカーストを超越した世界に到達できるとしています。

これを仏界といっています。

ヒンドゥー教のもとになったバラモン教では人間界の上に天界があり、

現世の行いが良ければ、来世は天界に行くことができると考えていました。

でも天界に転生しても、寿命がくれば様々な苦しみとともに死んでしまうとされていました。

 

そこで仏教では、この苦しみから逃れられる世界を作り出しました。

仏教の最終到達目標を輪廻から解脱して仏界にしました。

仏界には、如来や菩薩が住んでいます。

苦しみも死もない世界、すなわちカーストを超えた夢のような場所に行けるとしました。

 

ヒンドゥー教と仏教の違い:ヒンドゥー教は多神教で仏教は釈迦が開祖

ヒンドゥー教と仏教の違いのもう1点は、その始まりと信仰の対象です。

ヒンドゥー教には多くの神様がいますが、始めた人はいません。

一方仏教は、釈迦が開いた宗教です。

 

日本でも、神様をおまつりしています。

八百万の神々というように多くの神様がいますし、

自然の物いわゆる森羅万象に神は宿ると考えています。

 

話をもとに戻します。

ヒンドゥー教は、インドでバラモン教といわれた民族宗教がもとになっています。

インドは歴史上イスラム教の考えを持つ国家が存在した時もあります。

この時代に多くの宗教関連の施設や像が破壊されています。

 

最近ではバーミヤンの遺跡が宗教上の考えの違いで破壊されました。

このような流れもあって、ヒンドゥー教の歴史は語り切れない点もあります。

確実に言えることは、バラモン教は影響力の及ぶところにある

土着の宗教や神様を取り込みながら勢力を広げています。

 

勢力を拡大していく中で、相手を征服しないで、

共に手を携えていきましょうと話をもっていっています。

ですから、勢力が広がるにつれて神様はどんどん増えていきます。

もう一方の仏教は、釈迦が「慈悲」の教えを作り出しました。

ヒンドゥー教で救われない人々を救う考えを発展させていきました。

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ヒンドゥー教と仏教の関係

 

ヒンドゥー教と仏教の関係は、お話してきたようにどちらもバラモン教から始まっています。

とても大雑把に言うと、ヒンドゥー教は神様をおまつりしていますので、

天地創造が物語の始まりです。

一方の仏教はバラモン教から派生していますので、

来世は救われるという死後の世界だけを語っています。

 

ヒンドゥー教の神様の変化した姿が釈迦

ヒンドゥー教は、3人の神様が中心になっています。

ブラフマー神・ヴィシュヌ神・シヴァ神です。

この3人はそれぞれ担当があって、ブラフマー神は創造を、

ヴィシュヌ神は維持すること、そしてその道が間違っているとシヴァ神が破壊します。

ブラフマー神は宇宙に何も存在しなかった暗黒時代に

「地・水・風・空・火」の素を作り出しました。

 

そして、ヴィシュヌ神は化身して人間世界に生まれ変わり、

人々を救済すると信じられています。

ヴィシュヌ神は10個の化身を持っていますが、9番目が釈迦とされています。

ヒンドゥー教は神様の話ですので、歴史を解説している部分もあります。

ヒンドゥー教と仏教の関係を如実に表す表現です。

 

ヒンドゥー教はインドに残り、仏教はインドから消えた

ヒンドゥー教も仏教も、インドで生まれています。

仏教の開祖である釈迦の生まれたところは

ネパール南部のルンビニという場所ですが、

仏教の生まれたところはインドとされています。

しかし、現在のインドでは仏教を信仰している人はほとんどいません。

 

ネパール国内でも、仏教といえばチベット仏教を指します。

インドは歴史上北に勢力を伸ばしていますが、

同時に西のパキスタンから侵攻された時代もあります。

仏教はネパール国内やチベットに残り、

インドにはイスラム教がやってきてヒンドゥー教と共存しています。

 

ヒンドゥー教と仏教の共通点と違い:まとめ

 

ヒンドゥー教も仏教も、輪廻の思想は共通です。

ヒンドゥー教は神様の天地創造から始まりますが、

カーストに基づいていますので、現世で頑張っても上位の階層にいけない人もいます。

仏教は釈迦の「慈悲」の教えによって、生きている間に良い行いをすると来世は救われると説いています。

仏教は、ヒンドゥー教の救われない人々を救うために始まった宗教です。

ネパール仏教の特徴!仏教徒の割合や聖地は?ヒンドゥー教との関係

ネパールの仏教に関しては、こちらの記事もご参考に↑

 

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