ネパールはヒンドゥー教の国で、神様を信じる人々が多数います。ネパールでは観光客が神様という概念が昔からあります。
ネパール語で観光客に対してアティシデーババァワということわざがあります。日本語で翻訳すると観光客は神様という意味になります。
ネパールはエベレストがある国として、世界中に有名です。エベレストやベースキャンプを登るためには非常に高い金額がかかります。
このことを基準にして、「ネパールの物価は高い」と考える人々がたくさんいるのではないかと私は思います。
しかし、実際にはそうではありません。
ネパールは最も手頃な価格で旅行できる、観光客にとってピッタリの国です。
多くのアジアの都市では、食べ物や食料品の値段が安いと誇張されています。しかし、ネパールの安い物価には全くかないません。
この記事では、ネパールの物価の相場を、日本円でカテゴリー別でご紹介しますね。また、日本の物価と比較してどうなのか?ということについても。
ネパールの通貨と為替:日本円と比較して
ネパールの物価の相場についてご紹介する前に、ネパールの通貨はご存知ですか?
ネパールの通貨は、ネパールルピーと呼ばれるものです。ルピーと言うとインドを思い浮かべるかもしれませんが、それは別。
インドで使われているのはインドルピーであって、ネパールルピーとは別なんです!
1ネパールルピーは、日本円と比較して約1円(2018年12月4日現在は、丁度1円)なので、非常に計算しやすいですよね!(と言うか、計算の必要もない)
と言うことで、本記事でも1ネパールルピー=1円と言う前提で書いています。
ネパールの物価の相場:食事と飲み物
ネパールの食べ物は、安くて美味しいです。ネパールでは多種多様な文化が存在していますが、日本みたいに主食はお米です。
それぞれの民族によって、食料品が異なります。皆独自の色文化を持っていますから。
ダル、バットとタルカリは有名なネパール料理です。日本語で翻訳するとダルはレンズマメを意味をし、バットはお米を意味し、タルカリは一般のカレーを意味します。
ネパールでは、ネパール料理のパワーは24時間、ピザのパワーは4時間と言われています。それぐらい、お米が入った料理はエネルギーがあるから、大切に思われています。
ネパールでは、1日4回食事をする習慣があります。ネパール人は朝食前の軽い食事、朝食、ランチそして夕食で1日4回食事をします。
ネパールではお茶を飲む文化があり、朝食前の軽い食事でお茶は必ず含まれています。お茶はネパール語でチヤと言います。一般的には、ミルクティーのことですね。
お茶の種類はたくさんあります。
- ミルクティー
- 紅茶
- ハーブティー
- リプトンティー
- ホットレモン
- レモンティー
など。
ネパールの一般のカフェでお茶の値段はたったの50円です。駄菓子並みに安いですね笑
多くのネパール人は、仕事や学校に行く前に朝食前の軽い食事(チヤ、パンなど)と朝食を家で済ませてから行きます。
そして外食する人は非常に少ないため、晩御飯も家で食べます。昼食だけは外で食べますが、お弁当を持って行く人もいます。
ネパールのランチは、150円もあれば十分です。一般的なレストランでは、150円でお腹がいっぱいなるまで食べられます。
ネパールで有名なランチとしては、モモ(日本語で言う餃子)、チャウミンあるいはフライドヌードル、ご飯と肉や野菜炒めなど。
夕飯を外で食べるときにも、200円から300円もあれば結構食べられます。日本では考えられない値段ですよね!非常に安いです。
ネパールの物価の相場:交通費
ネパールの交通費用は、非常に安いです。値段は交通手段によって異なります。
ネパールは、日本みたいに交通手段が発達していません。ネパールは山国であり、道路を建設することが非常に困難だからです。
ネパールで主に利用される交通手段を、この記事で紹介していきますね。
公共交通機関
ネパールで公共機関として主な交通手段はバス、ミニバス、マイクロバスなどがあります。
それぞれの料金は目的地によって変わりますが、カトマンズ内であれば100円以下の料金で移動できちゃいます。
それ以外にテンプーと呼ばれる三輪車も、多くのネパール人が通勤のために利用しています。
テンプーの料金はバス、ミニバス、マイクロバスなどの料金より少し高いです。でもその分、他の公共機関より少し便利です。
個人的には公共機関の中でも、テンプーの利用をお勧めします。
タクシー
ネパールのタクシーの標識は車の上にタクシーと書いてあったり、黒いナンバプレートがあったりします。
タクシーは長距離とローカル距離など、両方の旅で使うことができます。タクシーの料金は公共機関より高いです。
ほとんどの路線では、タクシー運転手がメーターの使用を拒否します。
それは、観光客に高い値段を請求するためです。なので、タクシーを使用する際には必ずメーターを使用することをお勧めします。
タクシーの値段は1kmであれば350円から400円かかります。
E-人力車(電子人力車)
日本の浅草にある伝統的な人力車みたいなものが、ネパールでも未だに交通手段として利用されています。
しかし、ネパールの人力車には自転車が付いています。で、運転手は走るのではなく、自転車のペダルを漕ぐのです!
2012年以降、ネパールでは初めてE-人力車(電子人力車)が導入されました。それから電子人力車が国を引き継ぎました。
環境への利点はもちろんですが、人力車の運転手にも革命をもたらしました。
それは、ガソリンの大きなコストがかからずに20kmまで走れるからです。
しかし、電子人力車の普及により、タクシーを利用するお客さんが減少しています。
そのためタクシーの運転手は、電子人力車の普及をあまり喜んでいません。
まあ、残念ながら全ての技術的進歩には、勝者と敗者が存在しますね^^;
マウンテンバイク
ネパールではマウンテンバイクや普通の自転車をレンタルできるお店がたくさんあります。
安いですし、観光客のためにはピッタリの交通手段です。
カトマンズやその周辺のラニーポカリやポカラなどで借りることができます。
長距離バスサービス
ネパールの首都カトマンズから、全ての都市までいけるバスサービスが長距離で使用可能です。
通常カトマンズにある古いバスパークやカトマンズのゴンガブにある新しいバスパークが長距離を走るバスが出発します。
長距離走るバスも安いです。値段は目的地によって変わります。
カトマンズからポカラまでの距離は約200kmですが、グリーンラインバスという観光バスで行くとしたら、1500円かかります。
(200kmというと、東京駅から新潟の越後湯沢駅くらいまでです。)
めっちゃ安いですね笑
以上、ネパールでの主な交通手段とその値段でした。
日本の料金に比較して見ると非常に安いですね。お金を気にする事なく、バンバン色々な交通手段を利用してみてください(笑)
ネパールの物価の相場:宿泊費
ネパールは、観光客に優しい宿泊施設を幅広く提供しています。
ネパールのホテルや寮の価格は地球上で最も低いインドの小都市の料金ほど安いです。
ホテルやゲストハウスをレンタルする場合はとても安いです。
高級なホテルからミッドレンジの家族向けのホテルやバッグパッカーに優しいゲストハウスまで、全ての観光客にそれぞれのレベルのサービスを提供しています。
質の高いサービスを確保をするためには、政府に登録されているホテル、ロッジ、ホームステイの施設とサービスを利用することをお勧めします。
春と秋になると、ほんとどのホテルが満員になり事前に予約されています。
したがってこのピークシーズンにネパールを旅行する場合は事前に十分確認し、余裕を持って予約することをお勧めします。
首都のカトマンズでも、800円でホテルに宿泊することが出来ます。
やっす〜!日本のランチ1食分じゃん!
とても安いですね笑
しかし、安いホテルだとそれなりのサービスしかもらえないです。値段が高ければ高いほど、色々サービスももらえます。
例えば部屋でテレビが付いているかどうか、wifiがあるかどうか、朝ごはんがついているかどうかなどですね。
ネパールの物価の相場:その他
- 1時間マッサージ=1680円から2200円
- ヘアカット男女=110円から220円
- 到着時のビザ=15日までだと3000円/40日だと4500円
- 大手会社のSIMカード=1100円から1500円
- ネットカフェ=1時間あたり70円
ネパールの物価の相場:日本と比較して
いかがですか?
記事でご紹介したものの物価を、ネパールと日本とで比較すると
物
日本の物価
ネパールの物価
カフェのお茶
ランチ
夕食
市内バス
タクシー
観光バス(200km)
ホテル1泊宿泊
1時間マッサージ
ヘアカット男女
ネットカフェ(1時間)
300円〜500円
1000円
2000円〜
200円
1km500円
6000円くらい
10,000円
6000円
5000円
400円
50円
150円
200円〜300円
100円以下
1km350円〜400円
1500円
800円
1680円〜2200円
110円〜220円
70円
こんな感じになりました。
日本の物価に関しては、妻と話しながら感覚で書きましたが、大きくは間違っていないと思います。
こう見ると、「ネパールの物価、日本と比較して安すぎ〜!」と、感じませんか。
私も来日する前に、日本の物価を調べていましが、やっぱり日本の物価はネパールの物価と比較して非常に高いな、と思っていました。
しかし、日本では時給の概念があり、東京だと1時間あたりの時給は今は985円になっています。
時給から見ると、日本の物価はそんなに高くないと思います。たった1時間だけ働けば、安いところでお昼ご飯と夕飯が食べられますからね。
しかし、ネパールでは時給の概念がないです。皆が月給で働いています。月給も安いです。ネパール人の平均月給は3万(?!)です。
かなり安いですね。日本だとわずか三日間のお給料ですね。笑
日本の平均月収を30万円とすると(実際はもう少し高いですが、計算上30万円とします)、
ネパールの平均月収の10倍はあると言うことになります。
そうしますと、物価も10倍違うと考えると、物価と年収のバランスはネパールも日本も同じと言うことになりますね。
そして、上記の表を見ていただければわかるように、確かに日本の物価はネパールの物価の10倍くらいですよね。
つまり、ネパールの物価も、ネパール人からしたら、ごく普通のことです。何しろ月収が低いのですから、これ以上物価が高くなっても、困ります^^;
経済の発展によって、国の物価が異なります。ネパールは発展途上国ですし、経済的にまだまだ豊かになっていません。
この理由で、日本から見ると物価はかなり安く見えますが、実際のところネパール人にとってはそうではありません。
ネパールの物価の相場:まとめ
日本人観光客からしてみれば、確かにネパールの物価は「安すぎ〜!天国〜!」と、思うことでしょう(笑)(ケチな妻は絶対思うな・・・ボソッ)
でも、ネパールで働いて生活するネパール人からすれば、年収が日本と比べて低いので、これは妥当な物価だと言えます。
まあ、日本から観光客として訪れる分には正直そんなの関係ないので、安い物価を満喫しましょう(笑)
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